【体験談】注射や痛みへの対処法7つ(痛みと恐怖をどうにかしたい)

病院とハート 妊娠

✓読者さんへの前置きメッセージ

注射はみんな嫌いで我慢していると聞きますが、「苦手なのは甘えなのか」、「好き嫌いの話ではなく本当に無理」と思う方もいるのではないでしょうか。
また、自分の意志とは関係なく「体が拒絶反応(嘔吐、転倒など)を出す為辛い」、「我慢できるレベルじゃない」という方もいるかと思います。

この記事を書いている私もその内の一人です。
周りのみんなは注射が嫌いと言いつつ、スマートにできていて凄いし羨ましいなと思います。
まだ注射は怖くて克服できていませんが、絶対無理だと思っていた妊娠出産(激痛に耐える)をすることができました。
「そんな私にできるのなら…」と、周りの友人を勇気づけたこともあります。

正直今回ご紹介する内容を実践しても、人によっては「嫌なものは嫌だし無理」と思われるかもしれません。
しかし、何もしないで辛いものを受けるより、少しは気持ちが楽になるかもしれません。

少しでもみなさんの励みになると嬉しいです、一緒に乗り越えていきましょう。

✓一つだけ注意点があります。
かなり詳細に私の体験談も載せている為、もしかしたら嫌なことを思い出したり想像したりして具合が悪くなる方もいるかもしれません。
グロが苦手な方は注意してください。

■1.注射や痛みへの対処法7つ

医療のイメージ

私の体験談も交えながらご紹介します!

□その1.事前に注射や痛みに弱いことを伝えておく

少し大げさに言っておいた方が安心です。
※実際に具合が悪くならなければそれに越したことはないので伝えておきましょう。

嘔吐の心配がある方は、容器を事前に用意してもらうと安心です。
(お水もお願いすると用意してくれる所もあります。)

注射に限らず、痛みに相当弱いと伝えておくだけで医療従事者の方は配慮してくれます。

✓体験談
○入院中採血が必要な時、点滴を刺している部分から採血をしてくれました。
※追加で針を刺さなくてもいいように処置してくれました。
点滴の期間が長いと血管が弱くなり、本来別の場所に改めて針を刺して採血しないといけない状況でも看護師が頑張って上手にやってくれました。

○不妊の検査をする時に、本来なら採血以外にも卵管造影検査もするのですが、痛みに弱いならきっと難しいだろうからと採血だけにしてくれました。
採血の結果を見て必要なら卵管造影検査も検討するように、段階を踏んで検査してくれました。
(結果無事妊娠したこともあり、卵管造影検査をしないで済みました。)

○歯医者で麻酔をする時に、塗るタイプの表面麻酔をした後一ヵ所のみ注射をして、麻酔が効くまで待ってから二ヵ所目以降の注射をしてもらっています。
※一ヵ所目の針のみ我慢すれば良い為、注射に対して気持ち的にマシになります。
凄く手間と時間をかけてもらい申し訳ないですが、そうしないと怖い為合わせてもらっています。

□その2.恥ずかしさは捨てる

人によっては「こんなこともできないの」など思われたくない、恥ずかしいという気持ちもあるかと思いますが、恥ずかしいが為に我慢しなくても良いことまで我慢することになっては余計に辛いかと思います。
「その1.事前に注射や痛みに弱いことを伝えておく」と繋がりますが、大切なことなので自分はどういう時に辛いのか、耐えられないのか伝えておくことが大切になります。
泣いて発散できるなら、泣いた方が良いです。
極度のストレス状態(注射や痛みへの恐怖を我慢すること)で具合が悪くなることもある為、泣くことでストレスが少し減る可能性があります。

✓体験談
私が勤めている会社は、コロナやインフルエンザのワクチンは必須と言われています。
しかし私は注射が本当に無理な為、事情を話しワクチン接種をしなくても良いと判断してもらっています。
※病気にかかった時の重症化が怖いですし、周りに注射がダメと知られるのも恥ずかしくて注射が耐えられるなら耐えたいですが難しいです。
健康診断も私だけ個人で別の所へ行っています。
最初は周囲に話すのが恥ずかしかったですが、結果注射や痛いことから極力逃げることができている為生きやすくなりました。
とても恥ずかしいですが毎回注射の際はギャン泣きしています。
泣くことに集中し注射から気を逸らすことで、具合が悪くなることが減りました。

□その3.自分が楽な体勢を見つける

倒れる心配がある方は、初めからベッドで横になりながら受けると良いかもしれません。
倒れる心配がなくベッドが嫌な方は、座ったままでも大丈夫です。

✓体験談
私の場合、事前に具合が悪くなると伝えるとベッドを勧められますが、座って受けた方がマシな為敢えてベッドは使わないです。
横になって採血をすると、終わった時は大丈夫ですが起き上がった時に突然嘔吐することがある為余計に辛いです(長時間横になっていたとしても、起き上がると気持ちが悪くなる為あまり意味がないです)。
座って採血する場合、長くても採血が終わってから1分以内を目安に具合が悪くなり、辛いですが身構えることができる為まだマシです。

□その4.針を固定してもらう

点滴や採血のような刺す時間が長い場合は有効です、刺している間の痛みが和らぎます。
※予防接種など刺す時間が短い場合は関係ありません。

点滴は針を固定してもらうことが多い為、刺さっている間徐々に痛みがひきます。
※刺した時の痛みは、しばらく残りますが時間と共に減るイメージです。
ただし、針を抜く時にまた痛いことがあります。採血も同じです。

✓体験談
採血は針を固定してくれることがあまりない為、刺さっている間ずっと痛いなと思っていました。
こちらからお願いしないと固定してくれない為、毎回針が動かないよう固定してもらっています。
それだけで多少痛みが減ります(固定せず針の近くが動く時の採血は痛いです)。
針を抜く時にもキシロカインゼリーをしてもらうと多少痛みが和らぎます。

✓補足
点滴の際、プラスチックのカテーテルはオススメしません。
針が刺さっていると痛いと勘違いしていた為、全身麻酔の時に普通の点滴針ではなくプラスチックのカテーテルにしてもらったことがあります。
先に麻酔のガスで意識がなくなってから点滴をした為刺す時はわかりませんが、起きてから少しずつ痛くなり抜く時はかなりの激痛でした。
「カテーテルと皮膚がくっついているのか」と思うくらい手の皮が引っ張られ恐ろしかったです。
※私は怖くて見られませんでしたが、夫がその様子を見ていてさすがに痛々しかったそうです(なかなか抜けず看護師も困っていました)。

医者と相談し、最善の方法を決めた方が良いです。
※普通の点滴針でできるならそちらの方が良いです。

□その5.キシロカインゼリーを手に入れる

表面麻酔剤で、注射の15分~30分前に塗ることで刺す時の痛みを軽減します。
市販では売っていない為、病院で処方してもらいます(用法用量は守りましょう)。
1本持っていると、どこの病院にかかったとしても持参すれば使える為オススメです。
取り扱っていない病院も多い為、持参しないと麻酔なしで注射を受けることになります。

“リドカインテープ”というテープタイプもありますが、塗るタイプの方がオススメです!
テープは貼る場所によって、剥がれてくることが有り効果が減る為微妙です。
特に汗をかきやすい場所だと早く剥がれてきて効果が半減します。

✓体験談
私の場合、正直これを塗っても表面にしか麻酔が効かない為注射を刺されると中の方で痛かったです。
気持も的にはあるとないとでは違う為、採血などの際は必ず塗ってからにしています。

妊娠中たまたま産婦人科でもらうことができ、妊娠出産で採血・点滴をすることが多かった為かなり重宝しました。
キシロカインゼリーは、妊娠中の投与に関して安全性が確立していない為、医者によっては渋る方もいました。
ただし、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与することができる為、適用してもらいました。

□その6.自分が安心と思える病院をみつける

この病院なら注射嫌いを理解し、配慮してくれると思う病院をみつけましょう。
特に、健康診断は集団で作業のようにやる所が多いです。
健康診断の費用は最悪自費(会社もちにならない)でも良いと思えるなら、健康診断は毎回ここで受けると決めておくと気休めかもしれませんが安心できます。
診療科別に(内科、歯科、皮膚科など)、痛みに弱いことを理解してくれる医者がいる所を見つけておくと何かあった時に安心です。
※特に歯科などは処置をすることが多い為、痛みに配慮してくれるかどうかでかなり変わります。

✓体験談
私の場合、注射で大泣きし具合が悪くなる為、周りの目が気になり集団で健康診断は受けられません。
※個別で自分が安心できる病院で受けています。
私にとって安心な病院の条件は、待合室から採血をする場所が遠く他の患者からあまり見られない、聞かれない所です。
※大泣きと激しい嘔吐反射がある為、他の方に聞かれたくないです。
痛みに理解のある医者じゃないと無理な為、各診療科別に行く病院は決めています。
※痛みに理解がない医者や看護師がいる所は、自分が傷つくだけになる為行きません。

□その7.一度精神科を受診する

あまりにも注射への恐怖が強い場合、一度精神科に相談してみることをオススメします。
精神科は敷居が高い(ヤバイ人がいく所のイメージ)と思う方もいるかと思いますが、大丈夫です。
中には変わった方もいるかもしれませんが、エレベーターや受付で「すみません、ありがとう」などときちんと挨拶をし、礼儀正しい患者が多い印象でした。
※周りに気を遣う優しい性格の方が生き辛くなり通っている印象です(私が優しい性格だから通っているという意味ではありません)。
医者の判断になりますが、そこで“安定剤をもらう”など何かしら対応をしてもらえると少し注射への恐怖が薄まります。

✓注意点
他の科よりも医者との相性が顕著で、精神科に来ているのに更に精神的ダメージを追い二度と行きたくないと思う医者も中にはいます。
口コミと実際行って合うかどうか判断するしかありません。
もし嫌な思いをしたら早目に違う病院へ移りましょう!
(何回か通っているうちにおかしいと気づくこともあります)

✓体験談
○失敗談:最初不眠がきっかけで行った所は最悪でした。
注射を克服する為採血をする際、医者が同席し薬を使う予定でしたが、実際医者は同席せず薬も使わず「なぜ?」と看護師に聞いてもうやむやにされそのまま採血しました。
案の定具合が悪くなり、医者から「大変だったみたいだね」と言われました。
恐怖心の相談をした時に「薬を処方したのだからこれ以上私にどうしろと?」と、怒られたこともあります。
そこから行くのを止め、精神科はろくなことがないと思いしばらく疎遠になりました。

○成功談:妊娠中、出産などの不安から再び違う精神科へ行きました→心理士にも親身になってもらい無事出産をすることができました。
再び注射を克服したいことも相談してみました。
私自身「強迫性障害」だということがわかりました。
“注射をする”ことが分かった地点で怖くなり、注射をする日が近づくと緊張感が高まりとても辛かったです。
※注射をする前日と当日は怖すぎて仕事に集中できないこともありました(日常生活に支障をきたす為大変でした)。
注射をする30分前に“安定剤”を服用してから挑んだこともあります。
気休めかもしれませんが、飲まないよりはマシという感じでした。

今は治療を進めてもらっている為、まだまだ怖いですが昔よりは恐怖心が少しだけマシになったかもしれません。

複数の医者と話しをし、話しやすい人話しにくい人がいた為本当に人によるなと思いました。

■2.注射や痛みに弱くても大丈夫な理由

大丈夫お守り
結論として、注射や痛みに弱くても大丈夫です。
なぜなら個人差はありますが、かなり注射や痛みに弱い方でもなんだかんだどうにかなるからです。

✓私自身どれだけ注射や痛みに弱いかご紹介します。
(グロが苦手な方はここをスキップしてください。)

  • 注射の時、恥ずかしいですが毎回大泣きしています。
  • ※大人ですが、泣き過ぎて過呼吸になりかけたこともあります。
  • ほぼ毎回体が拒絶反応を出します。
  • ※拒絶反応としては、激しい嘔吐反射(「オエッ」と激しい吐き気)、嘔吐、冷や汗、顔面蒼白、手足の痺れ、めまい、耳の塞がり感などが起きかなり辛いです(貧血ではないです)。
  • 倒れることはなく常に意識はある為、辛過ぎて倒れた方がマシと思うこともあります。
  • 症状の出るタイミングは、速いと注射中に、遅いと終わってから1分以内くらいに出ます。
  • ※注射をする頻度が増えると体が慣れるのか具合が悪くなることが減ります。
  • 今まで沢山嫌な思いもしてきました。
  • ※私の状態を見て、罵声を浴びせられ心無いことを言われたこともあります。

✓最悪だった医療従事者
注射が無理で前もってどれだけ具合が悪くなるか伝えていたにも関わらず、「こんなに具合が悪くなるなら前もって言ってよ」と言われたことがあります。
※頑張って泣くことを我慢した結果、平気だと勘違いされました。理不尽過ぎます…。
他の方に「注射も我慢できないなんて、将来子ども産めないよ」「子どもでも耐えられるのに」などと言われたことがあります。
※昔親にも「そんなことで具合が悪くなるなんて情けない、恥ずかしい」と罵声を浴びせられたこともあります。
具合が悪くなり恥ずかしいし、私が一番辛いのに(弱っている所に)追い打ちをかけられ余計に落ち込みました。

できれば言われても気にしないで過ごすことが一番良いのですが、言われた方は傷つきますよね…。
みんながみんな冷たいわけではありませんし、時代の変化と共に昔より大分減ったかもしれません。
人の気持ちに寄り添わず無神経なことを言う方とは関わらないようにすることが大切です。

このような経験をしている方はどのくらいいるかわかりませんが、そんな私でも今回ご紹介した内容を実践し、今まで手術や出産などかなり痛い経験を何とか乗り越えることができました。

ここまで読んだ方はもしかすると、「ここまでの経験はないけど辛い」、「これよりもっと酷い経験がある」という方もいるかもしれません。
しかし問題ありません。
最終的には、医療従事者との相性になります。
人とのやり取りになる為、担当する方によってかなり変わります。
自分だけでどうにかするのではなく、助けを求めて助けてもらえるところは甘えることが大切です。
必ず、みなさんの気持ちに寄り添い理解してくれる方はいます。

✓良かった医療従事者
二人体制で採血を行ってもらい、片方が注射を片方が背中などをさすってくれたことがあります。
結局何をしても具合が悪くなるなどあるかもしれませんが、気持ちが少しだけ救われることがあります。
少しでも怖くないように、配慮してくれる方がいるのだと実感しました。
注射や痛みに弱いと主張した所で「どうにもならない、困らせるだけ、手を煩わせてしまう」と思っていましたが、「無理なものは言葉にして甘えても良い」ということがわかりました。
具合が悪くなってしまったとしても、きちんと「ありがとう」のお礼を言えれば大丈夫だと思いました。

今まで色々な方の配慮、助けによって何とか注射や痛みを伴うことに対して乗り越えることができました。
絶対妊娠出産は耐えられないと思っていましたが、無事乗り越えることができたのは奇跡だと思います。
私と同じ時期に帝王切開をし、スタスタ平気で歩いている方をみて、私は全然歩けないのにと落ち込んだ時も「痛みの感じ方は人それぞれだから大丈夫、ちゃんと頑張っているよ」と励ましてもらったこともあります。

担当する方によって対応が雲泥の差な為、自分が安心できる病院を見つけることが大切です。
罵声を浴びせることがなく、気持ちに寄り添ってくれる方と一緒にいるようにしましょう。

繰り返しですが、かなり注射や痛みに弱い方でもどうにかなる為大丈夫です。

■3.まとめ

病院とハート
注射や痛みに対する恐怖などは当事者にしかわからない為、なかなか理解されないこともあり辛いことが多いです。
成功体験を積むと良いと聞きますが、なかなか難しいですよね。
※自信をつけるほど注射をすること自体厳しいですよね。

採血の時はここの血管にしてもらう(成功しやすい場所を把握しておく)など決めておくと少し気が楽になります。
正直ここまでご紹介した内容を徹底していても、辛いものは辛いし怖いという思いはなかなか消えないかもしれません。

なるべく避けられるものは避け負担をかけない生活が大切です。
どうしても避けられない状況になった場合、是非参考にしてみてください。
少しでもみなさんの励みになると嬉しいです、一緒に乗り越えていきましょう。

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