【体験談】1ヵ月検診で胎盤遺残が発覚(悪露が長く一部の胎盤が残留)

お腹を労わる女性 生活

産褥期の悪露はいつまで続くのか、毎日少しずつ出ていて“いつまでも終わらない”と不安になりますよね。
具体的にいつまで続くかは個人差がありますが、1ヵ月以上出血が続く場合今回ご紹介する「胎盤遺残」の可能性があるかと思います。

私自身、産後の1ヵ月検診時に「子宮内に胎盤の一部が残っている(胎盤遺残)」と言われました。
私の周りには「胎盤遺残」になったことがある人がいなかった為、とても不安でした。
帝王切開だったこともあり「胎盤が残ることってあるの」「医療ミス」と思いましたが、一定数起こる方はいるようです。

「胎盤遺残をどうやって治したのか」など私の体験談もご紹介します。
※治るまでの間、医者に沢山質問をして得た情報をご紹介します。
是非参考にしてみてください。

胎盤遺残とは

下っ腹を撫でる女性
付着や癒着等が原因で、分娩後も子宮外に胎盤が排出されずに胎盤の一部が子宮の中に残ってしまう状態のことを言います。
「胎盤残留」とも言います。
出産時に胎盤は出たが、産褥期以降胎盤がみつかった場合について説明します。

出産時に胎盤が出ない場合、「嵌頓(かんとん)胎盤」があります。
胎盤娩出前に子宮口が閉じてしまい、子宮の中に胎盤が残ってしまう状態です。
※こちらは出産時に処置が必要になる為、今回ご紹介するものとは別になります。

胎盤遺残の原因

付着胎盤

胎盤の一部が付着したり、単純に子宮内にとどまっていたりする状態です。
(子宮の筋肉との結合が密ではなく、真の癒着ではない状態です。)
胎盤遺残の多くはこの付着胎盤です。

癒着胎盤

胎盤の一部がもともと子宮の筋肉の中に食い込んでしまっていて、胎盤の本体が出てきた後に一部が残っている状態です
小さい副胎盤があった場合、気づかれずに残る可能性があります。
本体の胎盤と一緒に出れば副胎盤があったと気づくことができますが、本体の胎盤しか出なかった場合、他に残っていないと判断され気づかれないことがあります。

胎盤遺残の症状

お腹を押さえる女性
胎盤の一部が残っている部分は、子宮の収縮が妨げられいつまでも出血が続いたり子宮内感染の原因になったりします。
※子宮の中にスーパーボールが入っているイメージです(子宮収縮する際に、邪魔になって出血することがあります)。
出血量は人によって異なり、血の色も様々です(生理がいつまでも続くイメージです)。
※血の色は子宮内で出血したタイミングの違いで、出血してすぐ出た場合は赤色・出血して時間が経ってから出た場合は茶褐色になります。

大きさによっては、生命に関わるほどの大出血などを起こすリスクもある為、必ず子宮の外に出さないといけません。

胎盤遺残の検査・診断

出産後、出てきた胎盤が欠けていないか確認します。
※経腟分娩でそもそも胎盤が出てこない場合は、すぐに用手剥離を検討します。
帝王切開で胎盤の一部が欠けている場合、手探りで残りの部分を探します。
また、超音波検査やMRI検査により胎盤や卵膜が子宮内に残っていないか、胎盤への血流量(癒着度合い)を確認します。

胎盤遺残の治療方法

ハートを持つ女性
残っている胎盤の大きさや、胎盤への血流量などにより方針が異なります。

自然治癒

残っている胎盤の大きさにもよりますが、自然に出てくる可能性を考慮し、3ヵ月様子を見ます。
生理が再開すると、自然に出てくる可能性が高くなります(生理が起こることにより子宮内を洗い流してくれるイメージです)。
出血時は、生理痛みたいな痛みが起こることがあります。
その場合、無理せず痛み止めを飲んで様子を見ます。
生理2日目以上の明らかに多い出血、痛み止めを飲んでもいつも以上に痛い場合は即病院へ連絡が必要になります。
※出血量と痛みは個人差があり、微妙な状態の場合病院側も判断に困ることがある為、不安な場合は一度病院に電話相談をすることをオススメします。

薬(子宮収縮剤)を使用し、残っている胎盤が出てくるよう促す方法もあります。
※担当医と相談して治療方針を決めます。
自然に出るのを待ちつつ出なかった場合、手術をすることになります。

手術

全身麻酔で膣から機械を入れて行う、子宮鏡下手術になります(お腹は切らないです)。
胎盤自体を除去する時間の目安は、順調にいけば5分~10分、途中で千切れた場合は30分~1時間くらいになります。
2泊3日の入院で可能です。
出血多量など命の危険がある場合は、子宮全摘術を行うこともあります。

体験談

ハートを持つ女性
私の場合、帝王切開で出産し、出血量は中間くらいでした。
※出血量自体は特に多くもなく少なくもなかったです。
結果的に自然治癒で治りましたが、流れは下記の通りです。

✓2週間検診
「順調」と言われていました。
悪露は増えていましたがエコーでまだ子宮内に残っている分が見える為、それが出てくるだけで大丈夫とのことでした。
私の感想は、正直いつまでも悪露が終わらずダラダラ毎日少量ずつ出ていた為、こういうものなのかどうかよくわからず不安でした。

✓産後3週間
相関性は不明ですが、夜中に胃腸炎のような症状(下痢、嘔吐、腹痛、発熱)で救急病院へ。
「産後疲れ」と言われましたが、翌日病院へいくと「胃腸炎」とのことでした。

✓1ヵ月検診
「胎盤遺残」が見つかりました。
子宮の奥側に2㎝超の胎盤が残っていました。
基本普通に生活をし、出血の多い日だけ湯船に入らなければ大丈夫とのことでした。
※出血量が増えた場合、感染などのリスクがある為採血検査をするようです。

自然に出てくる可能性を信じて、まずは3ヵ月様子を見ることになりました。
※明らかに出血量や痛みが多い場合は、即病院へ連絡しないといけません。
胎盤がもしずっと残った場合、手術も検討します。
生理が再開すれば、自然に出る可能性が上がる為生理の再開も待ちます。
私の感想は、悪露が終わらない原因が分かり少し納得しましたが、それと同時に「帝王切開でお腹の中を見ながらやっているのに残ることがあるのか、取り残し?」とも思いました。

✓産後2ヵ月
胎盤の大きさは、2㎝弱(1.8㎝×1.9㎝丸型)に小さくなりました。
胎盤が実は癒着していて、子宮から栄養(血液)が流れていたことが発覚しました。

※次回、改善されなければMRIの予約をすることになりました。
毎日少量ずつ悪露が出ていました(日によっては塊も出ます)。
たまたま完全ミルクにし断乳をしていた為、生理が再開しました。
生理が再開したこともあり、少し小さくなったのかもしれません。
生理自体は、久々だからか胎盤が少し出たからか、出血量が多かったです。
痛み止めを飲んで様子を見ました。

✓産後3ヵ月
胎盤の大きさは、1.3㎝×1.3㎝(平型)に小さくなりました。
小さすぎて手術では取れないレベルだそうです。
念の為、完全になくなるまで経過観察をすることになりました。
※検査の時、エコーは平気でしたが機械で子宮口を開く時は結構痛かったです。

✓産後4ヵ月
胎盤の大きさは、1.3×0.7㎝(前回の半分)に小さくなりました。
ここまでくると大量出血の心配はないそうです。
※検査はエコーのみで、子宮口を開かないで済みました。次回は3ヵ月後です。

✓産後7ヵ月
無事胎盤がなくなり完治しました!
※完治するまで、思ったより長かったなと思います。

考えられる原因について

医師からは「一定数起こる可能性のあることだから」としか言われませんでしたが納得がいかず自分なりに調べました。
帝王切開でしたが、へその緒を引っ張ってツルンと出ればいいが、途中で千切れた場合手探りで残りの部分を探す為そこで取り残しがあったのか、副胎盤があったのか不明だそうです。

あくまで私個人的に気が付いた点ですが、妊娠初期に不正出血があり「胎盤が下の方にできている」と言われたことがあります。
その後順調に進み、子宮が大きくなるのと同時に胎盤の位置も通常の位置へ移動した為安心していました。
この時、「胎盤が下の方にできている→子宮内組織の薄い部分に胎盤ができる=そこで少し癒着」していたのではないかと思いました。
※実際、産後2ヵ月の時に癒着が原因だと分かった為この時が原因かと思います。
私の場合、結果的に自然治癒で治った為良かったですが、大量出血の危険性があると言われた時は怖かったです。
不正出血があった場合、その後何かしらに影響が出る可能性があることを知りました。

まとめ

ハートを差し出す女性
産後すぐに胎盤が出てくると、一部の胎盤が残っていると思う方は少ないかと思います。
実際私の周りでは「胎盤遺残」を聞いたことがなかった為、とても困惑しました。
しかし、“悪露がいつまで経っても終わらない・生理痛が酷い”場合、やはり何かしらの原因があることが多い為、一度婦人科に行って診てもらうことをオススメします。
早期発見ができれば選択肢が増える為、是非参考にしてみてください。

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